昨年度の全国高校サッカー選手権初優勝メンバーの青森山田MF郷家友太(18)が25日、青森市の同校でヴィッセル神戸と仮契約を交わし、入団発表会見が行われた。現在、プレミアリーグイーストで得点ランク1位を誇る高校NO・1ミッドフィルダーが、夢舞台への抱負を語った。

 郷家 プロのキャリアを素晴らしいクラブで始めることができうれしく思う。1日でも早くユニホームを着て、日本を代表する選手として活躍したい。

 7月にはオファーを受けていた神戸の練習に参加し、元ドイツ代表のFWルーカス・ポドルスキ(32)とコンビを組んでパス交換する機会を得た。クラブの雰囲気にも心を打たれ入団を決意した。

 郷家 フレンドリーに話しかけてくれてすぐにとけ込むことができた。話の内容? ドイツ語だったのでよくわかりませんでした(笑い)。

 今年から背番号10番。あこがれの柴崎岳がたどったサクセスストーリーをイメージする。

 郷家 レベルの高い環境でやりたい気持ちが強かった。岳さん(柴崎)みたいにポジション争いに勝ってすぐに試合に出られるよう頑張りたい。

 ベガルタ仙台のジュニアユースからさらなる成長を求め、過酷な練習で有名な青森山田の門をたたいた。

 郷家 (自動的にユースに昇格するよりも)もがき苦しんでスタメンの座を奪う道を目指したかった。冬場の走り込みで培った持久力で前線からのプレスで力を高めることができた。山田で培ったメンタルの強さと走力をアピールしたい。

 チャンピオンシップ優勝、高校選手権連覇を達成し、夢に挑む。【下田雄一】

 ◆郷家友太(ごうけ・ゆうた)1999年(平11)6月10日、宮城県多賀城市生まれ。6歳のとき鶴ケ谷SSSでサッカーを始める。J1仙台ジュニアユースから青森山田中へ。青森山田2年のとき7番を背負い全国高校サッカー初優勝に貢献。17年、U-18日本代表に選出されスペイン、ポルトガル遠征に参加。利き足は右。183センチ、74キロ。