出場機会が決め手ではない。4年ぶりのJ1昇格を目標に掲げるクラブから「力になって欲しい」と言われた。渡辺晋監督(43)は「徳島のために戦え、死ぬ気でやれ」と佐々木を鼓舞した。「僕が徳島の監督だったら、J1から来てくれた選手には大きな大きな活躍をしてもらいたい。経験のためというのは徳島さんに失礼だ」。

 佐々木も「全力を出して、チームの力になりたい。新しいチームでレギュラー争いをして、自分を高められると思った。挑戦になる」と話した。徳島から仙台に最高の報告を届ける。【秋吉裕介】

<佐々木匠一問一答>

 -サポーターに一言

 佐々木 このタイミングで離れるのは申し訳ないが、自分の成長がベガルタのためになると思う。もっと大きくなって帰ってきたい。

 -誰かに相談したか

 佐々木 時間がなく、周りにも言わずに自分で考えました。

 -徳島のイメージ

 佐々木 徳島のサッカーに魅力を感じた。中盤の4枚がボールを保持して、崩していく。面白いサッカーをしている。プレースタイルに合っていると思う。

 -仙台に向けて

 佐々木 チームとしてルヴァン杯ベスト4にいけたし、リーグ戦もまだ行けると思う。大好きなチームだし、しっかりと応援したい。

 ◆佐々木匠(ささき・たくみ)1998年(平10)3月30日、仙台市生まれ。下部組織を経て、16年トップに昇格。13年からU-15(15歳以下)日本代表に選出され、年代別代表に名を連ねてきた。利き足は右。166センチ、59キロ。