ジュビロ磐田が今季3度目の連勝に失敗した。敵地で北海道コンサドーレ札幌に1-2の逆転負け。名波浩監督(44)は「札幌の方がシンプルに前にボールを運んで、前線の高さと体の強さを存分に発揮するようなサッカーを90分やり通した結果、こうなったと思う」と淡々と振り返った。

 0-0の前半28分、MFアダイウトン(26)がPKを獲得。FW川又堅碁(27)が確実にゴール中央に決めて先制した。ムードメーカーの3戦連発となる今季11点目。同35分には、MF川辺駿(22)が右サイドを突破。川又にクロスを合わせたが、右足シュートは力なく相手GKの正面に転がった。

 追加点の好機を逃すと、同40分、後半39分にクロスからDFとGKの間を突かれて失点した。川又は「あれ(川辺のクロス)を決めていれば勝ち試合。仕留める力がなければ勝てない」と自らを責めた。今季、川又がゴールした試合は、7勝2分けの「不敗神話」も途切れた。

 アウェーでは、4月8日横浜戦以来9戦ぶりの黒星で、川辺は「負けを引きずってはダメ。残りの試合を消化試合にしないためにも、結果を残していかなければいけない」。次節ホーム浦和戦に向けて顔を上げた。【前田和哉】