川崎フロンターレが27日、神奈川・川崎市内で30日のホームでのセレッソ大阪戦に向け調整を行った。

 23日のヴィッセル神戸戦で司令塔のMF大島僚太(24)が左太もも肉離れを発症し全治2カ月と診断された。この日はMFエドゥアルド・ネット(29)、MF阿部浩之(28)が大事をとって別メニュー調整で、主力組のボランチにはMF中村憲剛(36)とMF森谷賢太郎(29)が入った。

 森谷はリーグでは12試合の出場だが、天皇杯やルヴァン杯では先発を務めチームの勝利に貢献。9月16日の第26節清水戦でもフル出場し、存在感を発揮していた。森谷は「まだどうなるかは分からないけど、しっかり準備してやれれば。勝てるようにやるのが一番。勝つことにこだわって、決定的な仕事をできれば」と話した。中村も「僚太(大島)の代わりはいない。でも、みんなそれぞれ自分の武器を出せれば違った形でチームに貢献できる。個人の色があるので、それをしっかり出せるようにしたい」と意欲を見せた。

 首位鹿島アントラーズとは勝ち点8差。だが、中村は「まだ、白旗をあげるところではまったくない。自分たちがやるのは、上や下を一切見ずに、どれだけ自分たちに集中して勝ち続けるか」と力強く言葉にし、大島不在の危機をチーム一丸で乗り越える覚悟を口にした。