横浜F・マリノスが2年連続の4強進出を決めた。

 シュート数はジュビロ磐田の17本に対して10本。特に後半は相手9本、横浜F・マリノス3本と押し込まれる時間帯が長かった。それでも後半36分、カウンターから左サイドをMFダビド・バブンスキーが駆け上がり、逆サイドのMF遠藤渓太(19)へ展開。遠藤がゴール前に入れた低く鋭い弾道のクロスに、GKをはじめ相手守備陣が交錯し、ゴールへ吸い込まれた。このオウンゴールで奪った1点を、最後まで無失点に抑えて粘り勝った。

 この日唯一のゴールの起点となったバブンスキーは「個人技から崩して、決勝点に絡むことができてよかった。いいところを見せられたかな」と、笑顔で振り返った。遠藤も「いい時の自分に戻ってきた。間に速いボールを入れれば何かが起こると思っていた」と、記録はオウンゴールながら、相手守備陣を崩して奪ったゴールに胸を張った。