48代表が出場する第96回全国高校サッカー選手権で最後の1枠を争う神奈川県代表決勝は12月3日(等々力競技場)に桐光学園-桐蔭学園で争われることが決まった。

 準決勝2試合が行われ、桐光学園は3-3で迎えた延長後半の終了間際に、主将のMF田中雄大(3年)のゴールで辛くも三浦学苑を振り切った。決勝ゴールの田中雄は「何となく、あそこにいればボールが来る気がしてました。つらい夏の練習を乗り越えてきたので、最後までいい準備をして決勝に臨みたいです」と言った。

 試合は2点を先制したが、ミスから瞬く間に追いつかれ、さらに後半には一時は逆転ゴールを許し2-3と苦しい状況に追い込まれたが、途中交代のFW倉持快(3年)が後半28分にゴール前で反転しながら同点ゴールをねじ込んだ。

 鈴木勝大監督は「お客さんには点の取り合いで見ていて楽しい試合だったと思いますが、指導者は寿命が縮まりました」と、大きな体をゆすって汗をぬぐっていた。

 その後行われた桐蔭学園-湘南学院は前半に桐蔭が3点を奪い、圧倒した。試合を決める4点目の起点となったFKを蹴ったMF金子大樹(3年)は「僕は身体能力が高いわけじゃないので、キックの精度とトラップなど、技術を念頭に自主練習に取り組んできました」と言い、チーム一丸となってパスサッカーで勝ち取った決勝進出を強調していた。

 決勝は12月3日、等々力陸上競技場で13時5分キックオフ。桐光学園は3年連続11度目、桐蔭学園は14年ぶり9度目の出場をかけて戦う。なお、同カードでの決勝は16年ぶり。