悲願の初タイトルへ勝つしかない-。川崎フロンターレは27日、29日のアウェー浦和レッズ戦に向け神奈川・川崎市内で調整。浦和に引き分け以下なら鹿島アントラーズの優勝が決まる大一番だ。

 エースFW小林は「タイトルの可能性を自分たちでなくしてはいけない」とキッパリ。この2カ月、負ければタイトルが遠のく状況下で勝ち点を積み重ね「ルヴァン杯、天皇杯は負けてしまいましたが、リーグに関しては、勝たなくてはいけない試合でしっかり勝てる力を出せる試合が多かったので、自信を持って臨みたい」と自らに言い聞かせた。

 今季は埼玉スタジアムでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦、ルヴァン杯決勝で敗れ、2つのタイトルを逃した。それだけに、DF奈良は「つらい思いをしたスタジアムでの今季最後の試合。個々にいろんな思いがあると思う」とリベンジを掲げる。今季培ったリーグでの勝負強さを発揮し、最終戦まで優勝争いに食らいつく。

<背水の陣で勝った川崎Fのリーグ戦>

 ◆8月13日 負ければ首位鹿島と差が7に広がる中、第22節の鹿島直接対決に3-1で勝ち、勝ち点差を4に縮める。

 ◆10月14日 首位鹿島との勝ち点差が5の状況で、第29節仙台戦で0-2から逆転勝ち。負けていたら8に広がっていた。

 ◆11月18日 負ければ優勝がなくなるG大阪戦でホームで1-0で勝利。