J2ジェフユナイテッド千葉は5日、DF多々良敦斗(30)とDF比嘉祐介(28)が契約満了で退団すると発表した。

 多々良は、静岡・清水東高で、ドイツ2部内田篤人と同期で、静岡産業大を経て10年に松本山雅でプロデビュー。ベガルタ仙台を経て16年に千葉に加入。今季は9月30日のアウェー京都サンガ戦(0-2敗戦)で後半33分に途中出場したのを最後に出場機会がなく、リーグ戦は8試合の出場にとどまり無得点だった。11月26日のJ1昇格プレーオフ準決勝・名古屋グランパス戦はベンチ入りした。

 比嘉は千葉・流通経大柏高時代に全国選手権、全日本ユースの2冠を達成し、流通経大を経て12年にJ1横浜F・マリノスに入団。14年に京都にレンタル移籍し、15年に横浜に復帰も、16年に千葉に完全移籍した。今季のリーグ戦は8試合の出場にとどまり無得点だったが、11月11日の名古屋戦(3-0勝利)と同19日の最終節・横浜FC戦(2-1勝利)と終盤の大事な試合には2戦連続で先発し、J1昇格プレーオフ進出に貢献。名古屋との準決勝ではフル出場。明るいキャラクターでチームを盛り上げ、サポーターに接する際やメディアへの取材対応の際も、明るくざっくばらんな言動で親しまれた。

 多々良と比嘉はクラブを通じてコメントを発表した。

 多々良 2年間ありがとうございました! 個人的になかなか難しい時間を過ごし貢献できたとは言えませんでした。ただどのような状況になってもやり続けられたことは自信になりますし、今後につながっていくと信じています。ジェフとはこれからは別々の道となりますが、ここで得たものを次のチームで生かしてやっていきたいです。そして試合をする時は全力で倒しに行きます!! 最後にいつも声援を送ってくれたファン、サポーターの皆さん。たくさんのパワーをもらっていました! 少しでも覚えていてくれたら、これからも応援してください! 本当にありがとうございました!!

 比嘉 このたびジェフ千葉を退団することになりました。このチームでプレーする機会をいただき感謝の気持ちでいっぱいです! J1昇格を目標に2年間やって来ましたが、それがかなわずこのチームを去ることになったのは自分として悔しいですし申し訳ない気持ちです。ただ僕はジェフのことが好きだしチームを離れても1人のファンとして応援します。ジェフに関わるすべてのみなさんありがとうございました。