来季、J1に昇格する湘南ベルマーレは、U-20(20歳以下)日本代表MF神谷優太(20)が、J2の愛媛FCに期限付き移籍すると発表した。

 神谷は湘南を通じて「湘南ベルマーレでの2年間の時間を経て、いま、自分に1番足りないものは勝負への責任を負うことだと感じています。これから2020年の東京オリンピック出場を目指すことや、その先の未来、目標を考えると、自分がチームを勝たせる力を持つ必要があり、それを得るために今回の決断をしました」とコメントした。

 神谷は、青森山田高から16年に湘南に加入し、初年度からリーグ戦14試合に出場した。ユース年代の日本代表では中軸を担ってきたが、5月のU-20W杯韓国大会メンバーから落選。そのショックからか、落選直後の5月7日のFC町田ゼルビア戦では先発したものの、前半31分で途中交代を命じられるなど精彩を欠き、今季のリーグ戦の出場は7試合にとどまった。

 今季リーグ戦終了後、2020年の東京五輪で指揮を執る森保一監督(49)の初陣となった、タイの国際親善大会M-150杯にU-20代表の一員として参戦し、1-2で敗れた9日のU-23タイ戦で森保ジャパン初ゴールを決めた。2-2からのPKで敗れた15日のU-23ウズベキスタン戦でも前半ロスタイムにFKを決めるなど活躍した。U-20W杯韓国大会を逃した神谷にとって、是が非にでも出場したい東京五輪に向け、巻き返しと成長を誓っての移籍になる。神谷は「この2年間、サポーターの方々をはじめ選手、クラブ関係者の方々にはたくさん助けていただきました。これからは自分が皆さんを助けられる力を身につけられるよう、愛媛で頑張ります。これからも応援よろしくお願いします」と捲土(けんど)重来を誓った。

 神谷の移籍期間は18年2月1日から19年1月31日までで、公式戦での湘南戦には出場できない契約となっている。