4大会連続9度目の福島代表の尚志は2大会ぶりの優勝を狙う東福岡に完敗した。

 序盤は互角の戦いをみせていたが、前半33分に左サイドを崩されて失点。後半はさらに東福岡にペースを握られ、34分に鋭いカウンターで攻め込まれると、たまらずペナルティーエリア内でファウルを犯してしまいPKを献上。これをG大阪入りが内定しているMF福田湧矢(ゆうや、3年)主将に決められ、終了間際にもFKから直接ゴールを許して突き放された。

 FW中井崇仁(3年)主将は「相手の方が堂々と自信を持ってプレーしていた。0-1の状況で同点にできなかったことがポイントだった。相手の攻撃力が上回っていたと思う。残念です」と肩を落とした。

 仲村浩二監督(45)は「僕らにとっては決勝戦だと思っていた。こういう素晴らしい相手とはなかなかできない。(東福岡は)カウンターのスピードが予想を超える早さだった。逆に勉強になりました」と力負けを認めた。選手らの戦いには満足した様子もみせ「この1カ月はずっと守備の練習をやってきて、内容的にはできていた部分もあった。3年生はチームワークも良くて、きっちりとやってくれたので今日のようなゲームができた。下級生もまねしてほしいなと思います」と話した。