ベガルタ仙台のMF古林将太(26)が、「何でここにいるんだ攻撃」を受け継ぎ、今季5ゴール10アシストに挑む。チームは13日、宮崎県総合運動公園陸上競技場でミニゲームを中心にチーム戦術の確認を行った。古林は右ウイングバックに入り、開幕スタメンへ向け好調をアピール。「今年は得点も狙いにいきたい」と手応えを口にした。

 「何でここにいるんだ攻撃」。15年にMF菅井が右サイドバックからの神出鬼没な攻撃参加をした際の代名詞だが、18年は古林がその名を引き継ぐ。左サイドからのクロスボールに対してファーサイドをフリーで駆け上がり、流れてきたボールを仕留める。沖縄キャンプ中の鳥栖戦では、MF永戸のクロスを左足でダイレクトボレー。見事にゴールを決めていた。

 「(永戸)勝也はクロスが武器。流れてくると信じて走ればチャンスが広がる。今年は体も絞れているし点を取れるポジションなので楽しみ。見ていて下さい」。昨年7月に当時J2だった名古屋から途中移籍。チーム事情もあり出場機会に恵まれなかったが、仙台で潜在能力を開花させた。渡辺晋監督(44)は「しかるべき場所に走れば、大外に流れたボールを拾えるし必然的に好機が生まれる。5ゴール? 頼もしいですね」と期待を寄せていた。【下田雄一】