J2横浜FCのFWカズ(三浦知良)が27日、Jリーグ最年長51歳の“門出”をド派手なケーキとともに祝福された。

 誕生日だった前日の26日はオフだったため、この日が51歳となって迎える最初の活動日。午前中に横浜市内で行われた練習に参加したカズは、元気にボールを追い、汗を流した。練習が終わると流通経済大から新加入したFW立花歩夢の音頭でチームメートが「ハッピーバースデー」を歌い、準備していたクラッカーを鳴らして祝ってくれた。

 また1つ年輪を重ねた51歳Jリーガーは練習着から黄色いスーツに着替えてメディアに対応。プロ33年目となった25日のJ2開幕戦(対松本山雅FC)は、ベンチ入りこそしたが出番はなかった。それだけに冒頭で「(開幕戦の)試合にも出てないし、こういうことやっていいのかな。メディアの方がいっぱい来て下さったので」と恐縮したように話した。テレビ局が準備した豪華なケーキには「51」の数字が。くしくも同じアスリートとして尊敬する野球のイチローの背番号と同じに「背番号に並ぶまでプレーできて光栄です」と笑った。

 今季の目標を問われると「5人抜きゴールを決めてマラドーナとメッシを驚かせたい」。8月には結婚25周年の銀婚式を迎えるとあって「プロサッカー選手として銀婚式を迎えられるのは初めて。光栄です」と周囲を笑わせた。そして「年齢に関係なくゴールを決めて、みなさんの期待に応えることがすべてです」と意気込んだ。 

 昨季J2第3節ザスパクサツ群馬戦で記録した50歳14日の得点は「最年長プロサッカー選手ゴール」としてギネス記録にも認定されている。次節は3月3日のFC岐阜戦。カズは気持ちも新たに最年長出場&得点記録の更新に挑む。