J1横浜F・マリノスは2月28日、横浜市内で2日に行われる柏レイソル戦に向けて調整した。

 前節のセレッソ大阪戦は終了間際の失点で1-1の引き分けに終わったものの、ボール保持率で相手を上回るなど、一定の手応えもつかめた試合となった。柏は昨季天皇杯準決勝で延長戦の末に破った相手。2戦連続のアウェーでの戦いで、今季リーグ戦の初勝利を目指す。

 ポステコグルー監督は「まだまだ成長しなければいけない部分はたくさんある。次の試合も大事な1戦になると思います」と話した。柏については「攻撃的にもいい選手がそろっていて、公式戦も我々よりも多めにこなしていますし、いいチームだと思います」と警戒。中4日で臨む今回はセレッソ戦後の2日間を選手のコンディション回復に充て、この日から柏対策の戦術を盛り込んだ練習を行った。

 新指揮官のもと、横浜はディフェンスラインを高く保ち、ボール保持率を高めて攻めるパスサッカーに挑戦している。前節のセレッソ大阪戦についてMF中町公祐は「ピンチと失点したシーンについては突き詰めていかないといけないですけど、このスタイルでやっていくいい自信にはなった試合だった」と振り返った。

 ポステコグルー監督の戦術では、両サイドバックはボランチに近い位置まで中央に入ってゲームの組み立てに参加する。対する柏はFWクリスティアーノやハモン・ロペス、そして伊東純也という速さと強さを持った強力3トップを擁しており、サイドのスペースを突かれて自由に前を向くチャンスを与えれば一気にピンチを迎える可能性は高い。

 両サイドでの攻防がひとつのポイントとして考えられるが、指揮官はこの点について、柏側の分析次第と前置きしつつ「そういう(サイドの)スペースが使われるかもしれないが、あまりそこには重点を置いていない」とキッパリと答えた。続けて「大事なのは自分たちのサッカーをやること。相手が自分たちのことをどう止めるかと思わせないといけないので。もちろん相手のことはリスペクトしていますが、それをやり続けるつもりです」と話した。強い信念に基づくサッカーで、昨季の天皇杯準決勝のリベンジを狙う柏を返り討ちにする。