J1ベガルタ仙台のFW阿部拓馬(30)が、古巣のゴールに恩返し弾をたたき込み、鬼門突破を図る。

 チームは1日、3日のアウェーFC東京戦へ向け紅白戦を行い、戦術確認を行った。この中で阿部は2シャドーの一角を担い、攻守で豊富な運動量を発揮して好機を演出した。過去公式戦12試合で1分け11敗といまだ勝ち星がない味スタで、チームを開幕2連勝に導く。

 春の嵐が吹き荒れる悪条件でもルーティンは欠かさない。ランニングで入念にクールダウンを行った阿部は「得点やチャンスメークのところだったり、まだまだやることは多い。点を取るということにこだわりたい。ゴール? 取れたらいいですね」と移籍後初ゴールに意欲を見せた。グロインペイン症候群(股関節痛)を患って2年目となり体のケアを怠らない。

 仙台渡辺晋監督(44)は「味スタで勝ててない事実は承知している。拓に関しては個人でボールを運べる推進力は質が高い。戦術理解度も早いしこれからもっとフィットしてくると思う」と期待を寄せた。