ヴィッセル神戸がMF藤田直之(30)の決勝弾で、今季初白星を挙げJ1通算200勝目を飾った。昨秋から改修していた本拠地ノエスタでの勝利は、約8カ月ぶり。

 前半34分。FW大槻が敵陣深くから供給したクロスは、相手DFに頭でクリアされた。「DFがはじくイメージ。拾いにいこう」。ペナルティーエリア付近に上がっていたMF藤田の狙い通り、足元にボールが来た。そのまま力まずに右足を振り、今季初得点。チームに今季初勝利をもたらす先制ゴールを決めた。

 昨季はボランチの主力として活躍したが、今季はこの日がリーグ戦初出場初先発だった。ボランチでMF三田とコンビを組み、トップ下のFWポドルスキと中盤を形成。「チームとしていい守備ができた。ボールを持てていたし、ルーカス(ポドルスキ)と三田の3人でスムーズにやれた」と手応えを口にした。

 チームは昨季終盤から200勝にあと1勝と迫っていた。「200勝がかかってからなかなか勝てずにいたけど、やっと勝てた」と藤田。ここをスタートラインとして、さらに浮上するつもりだ。