レアル・マドリードの下部組織カデーテB(15歳以下)のペドロ・サンチェス監督は、J1湘南ベルマーレの下部組織U15に勝って初代王者に輝いた大会を総括する中で「個人のテクニックも相当、高く、中には本当にうまくてビックリした選手もいた」と、対戦した日本人選手の個の能力に驚かされたと語った。

 サンチェス監督は、対戦した日本の各チームの印象について聞かれ「本当に組織力、結束力のあるチームが多かったな、と」と答えた上で、個々の選手の能力について驚きを口にした。日本のサッカーが成長した要因については「海外のプレースタイル、文化も取り入れながら、日本のサッカーというのは、どんどんレベルが上がってきているな、という印象です」と分析した。

 大会は27日にスタートし、初戦は湘南U-15と2-2で引き分けた。翌28日は三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアユースに4-0、J3のSC相模原ジュニアユースには8-1と連勝。最終日のこの日も、大宮ジュニアユースとの決勝トーナメント初戦に6-0と大勝し、湘南U-15との再戦となった決勝も2-0で快勝した。サンチェス監督は「相当、期待されていたと思うけれど。いい走り出しが出来ずに、ちょっと残念なところがあった。徐々にチームのコンディションを上げていくことで、期待通りの結果を出せたんじゃないかと喜んでいます」と淡々と語った。

 Rマドリードの強さの秘訣(ひけつ)について聞かれると「いろいろな要素はあると思うんですけど…良い選手を集められていること、そういった選手がレアルのスタイルで練習をずっと築き上げてきたというのが、結果に表れているんじゃないかと考えています」と分析した。【村上幸将】