清水エスパルスが、今季初黒星を喫した。ホームで横浜F・マリノスに0-1。前半11分の失点以降、カウンター主体の攻撃でチャンスを作るも、ゴール前での精度を欠いて無得点に終わった。ヤン・ヨンソン監督(57)は「決定機を決められなかったのが敗因」。ワンチャンスを確実に決めた相手との差が勝敗を分けた。

 チャンスを逃すたびに、ため息がスタジアムを包んだ。前半6分には、DF松原后(21)のクロスにFWクリスラン(26)が飛び込んだが、わずかにタイミングが合わなかった。4戦連発を狙ったMF金子翔太(22)は「相手がハイラインだったので、裏を狙っていましたけど…。攻撃が一辺倒になってしまいました」。後半は相手DFラインの背後にできた大きなスペースを狙うも、ロングボールがそのまま相手GKに渡るシーンも目立ち、攻撃に変化がないままに試合終了を迎えた。

 まだ1敗で悲観する状況はない。だが、ホームでの勝利は、昨年8月以来10戦も遠ざかっている。MF石毛秀樹(23)は「引きずる内容ではなかった。負けがいい刺激になったと言えるように練習からやり直したいです」と顔を上げた。中3日でルヴァン杯北海道コンサドーレ札幌戦が控えており、来月7日はジュビロ磐田との静岡ダービー。下を向かず、切り替えるしかない。【神谷亮磨】