ここまで1勝1分け2敗と後がなかったE組3位の柏レイソルは、全北(韓国)にいいところなく敗れた。

 下平監督は、ホームでの完敗に沈痛な表情。「前回の全北現代戦ではパワーと高さに押し込まれて苦しかったが、今日はボールも支配し、チャンスも数多くつくりシュートも打てた。ただ、相手の決定力が高く、我々はなかった。リーグに向けて気持ちを切り替えて準備したい」。

 前半16分に先制を許し、後半32分に追加点を奪われて勝負は決した。FW伊東が絡み右サイドから何度も中へクロスを入れたが、果敢に体を張る相手DFにことごとくシュートをブロックされた。ミドルシュートも少なく、途中から相手DF陣にある程度余裕をもって守る空気が漂った。

 この敗戦で柏は1勝1分け3敗となり、1次リーグ突破が極めて厳しくなった。それだけに、下平監督の試合後のコメントは後ろ向きなものばかり。会見場は重苦しい空気に包まれ、それが災いしたのか、下平監督のコメントを韓国メディアに通訳する場面で、男性通訳はなぜか下平監督の言葉をそのままたどたどしい日本語で韓国メディアに説明する珍プレー。さすがに、その時ばかりは暗かった下平監督も吹き出していた。