ガンバ大阪ＦＷ長沢駿（２９）が大会史上最速となるハットトリックを記録した。名古屋グランパス戦の前半２９分までにプロ初の１試合３発。同４１分にも４点目を挙げ、１試合４得点は大会記録に並び、前半だけで４得点は大会史上初という記録ずくめの活躍だった。全得点を荒稼ぎし、４－１で２連勝を飾った。同じＣ組の首位広島は浦和と引き分けた。

　今季のＪ１でまだ白星のないＧ大阪は、長沢の４発で２連勝を飾った。前半２９分までの３発は、０４年ウェズレイ（名古屋）の大会記録を１分更新する最速ハット。計４発のうち２点は得意のヘッドで決め、大会通算６ゴールは２位に４点差をつけてのトップだ。「すごく感覚がさえていた。不思議なくらい、全てイメージ通り」と上機嫌だ。１９２センチ、８２キロの恵まれた体を武器に、一時は日本代表入りが期待されたストライカーは昨季、Ｊ１で初の２桁（１０）得点を記録した。Ｊ１最下位に沈むＧ大阪の起爆剤になりたい。