湘南ベルマーレの曹貴裁監督(49)は、後半ロスタイム4分のDF山根視来(24)のJ1初ゴールで劇的な勝利を挙げた鹿島アントラーズ戦後の会見で、「監督人生…選手、コーチの間も、シュートが決まった瞬間、ゲームが終わるのが初めて」と、かみしめるように口にした。

 試合後、湘南の経営権を取得して親会社となる、フィットネスクラブを運営するRIZAP(ライザップ)グループのスタッフに、勝利を祝福された。曹監督は、湘南と合弁会社「メルディア・ライザップ・湘南スポーツパートナーズ」双方の役員に入る、松岡洋平グループマーケティング室長らと談笑する中で、結果にコミットするライザップのトレーニングに話が及ぶと「俺にやり方を教えて下さい。でも、すごく時間がないんですよ」などと強い関心を示した。

 スタッフは、午前7時から午後11時までトレーニングが出来ること、トレーナーがマンツーマンで付き、50分間のトレーニングを週2回、行うことなどを説明。「ご本人に合った形(のメニュー)ですので、シニアの方も行っています。その人は厳しくないですけれど、監督はベースも出来ているので、すごくハードになるかと…」などと言うと、曹監督は「1人で50分は相当、きつくない? でも、選手の気持ちが分かるかも知れない」などと言い、苦笑した。

 曹監督に現役時代の体重を聞くと「77キロくらいはあった」と口にした。91年に早大から柏レイソルの前身・日立に入り、94年に柏から浦和レッズ、96年にヴィッセル神戸に移籍し、97年に現役を引退した。それから21年…現在の体重はどれくらいかと聞くと「最近、計っていないなぁ…10キロくらいは太ったかな」と明かした。

 ライザップのスタッフによると、平塚市内にはまだライザップのジムはなく、平塚市から最も近いジムは藤沢市内にあるという。【村上幸将】