現在3連敗で勝ち点9の清水エスパルスは、アウェーで6連敗中の最下位名古屋グランパスと対戦。10節終了時に「1桁勝ち点」のクラブがJ2に降格してきたジンクスを回避するべく、一丸で勝利を目指す。

 清水が早くも正念場を迎えている。チームは現在3連敗中。対する名古屋も6連敗で最下位だが、勝ち点2差で迫っており、結果次第ではJ2自動降格圏内(17位以下)に転落する可能性もある。24日に静岡市内で最終調整を行ったヤン・ヨンソン監督(57)は苦しいチーム状況も踏まえて意気込みを口にした。

 「やろうとしていることは間違っていない。いい内容で勝利を求めていきたい」

 文字通り、勝たなければいけない一戦だ。チームは開幕から9試合を終え、2勝3分け4敗で勝ち点は「9」。リーグ戦は3分の1を終えていないが、気を抜けないデータがある。3チームがJ2自動降格となった2009年以降、10節終了時で「1桁勝ち点」だったチームは、毎年2クラブ以上がJ2に降格。清水がクラブ史上初めて降格した2015年も10試合を終えた時点で勝ち点「7」だった。

 ジンクスを打破するためには勝ち点3を上積みしたい。チームは直近5試合で1得点。ゴール欠乏症に陥っているが、試合に向けた2日間は主に遅攻の精度を上げる練習を繰り返したという。MF金子翔太(22)も「内容は悪くないので、勝てば流れは変わる」。互いに連敗ストップを懸けた負けられない一戦を制し、下位争いから脱出する。【神谷亮磨】