J1第11節が、今日28日に開催される。ホームに柏レイソルを迎える清水エスパルスは、FW鄭大世(34)が4試合ぶりに先発復帰する可能性が浮上。過去の柏戦で12戦8得点を挙げている「柏キラー」が、昨年8月以来のホーム白星を呼び込む。

 清水FW鄭の士気は上がっている。27日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。4戦ぶりに先発する可能性が出てきたエースは全てのメニューをこなすと「チームの結果を出した上で個人の結果がついてくれば。とにかく勝つことが大事」と、今季2度目となる連勝を誓った。

 復調の兆しはある。今季はリーグ戦9試合に出場しているが、ここまで無得点。ただ、ルヴァン杯では2得点を挙げており、前節名古屋戦では途中出場でチームの3点目をアシスト。非公開で行われた26日の実戦練習では「すごいミドルを決めた」といい、好調を維持している。

 「運命めいたものはある」。柏とは川崎F時代の06~10年と、韓国・水原時代のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)と合わせた公式戦12試合で8ゴールをマーク。Jリーグ復帰を果たした15年夏は清水以外に柏からも獲得オファーを受けていた経緯もあり、特別な相手だ。

 チームは昨年8月のC大阪戦以来、ホームでリーグ戦12試合勝ちなし。鄭は「まずはしっかりを守備をして、最後に決定機を決めることができればいい」と言った。ゴールに飢えるエースがホームの「呪縛」を解く。【神谷亮磨】