FC東京が名古屋グランパスに完勝し、ホーム5連勝で2位をキープした。

 先制はホーム東京。前半20分、東京FWディエゴ・オリベイラが自ら得たPKを決めた。しかし、名古屋が追いつく。32分の左FKをMFガブリエル・シャビエルが左足で上げると、ファーサイドにいたFWジョーが頭でとらえ、ゴールネットにたたき込んだ。

 7連敗中の名古屋に追いつかれた東京だが、同38分に突き放した。50メートル走5秒8の快足FW永井がロングパス猛追でGKをおびき出し、ボールがこぼれる。それをMF橋本が拾う間にゴール前へ走り、ラストパスにダイレクトで左足を合わせた。3戦連発となる今季4点目。前半は2-1で折り返した。

 後半開始早々、東京が追加点を奪った。2分、縦パスで抜け出した永井が左足で狙いすましたグラウンダーのクロス。ディエゴの足元へ完璧に届き、ワンタッチで3点目が生まれた。2試合連続2得点のディエゴは、得点ランク単独トップとなる9点目。前節25日の首位広島戦もディエゴ、永井の2トップで3ゴールを挙げており、長谷川健太監督が就任した東京の躍進を支えている。

 東京ペースだったが、8連敗は避けたい名古屋も諦めない。18分、再び10番シャビエルのFKから点が入った。ゴール右から柔らかく浮かせたボールにDFホーシャが頭を合わせ、ゴールマウスに押し込んだ。これで1点差。勢いに乗った名古屋が終盤は攻勢を強めたが、ロスタイム5分を含めた残り30分超でゴールは生まれず。2万5000人超のファンが詰めかけたスタジアムで逃げ切った東京は2連勝。負けた名古屋は泥沼の8連敗となった。