ヴィッセル神戸がMF三田啓貴(27)の芸術的な同点ゴールを勝ち点につなげられず、4戦ぶりの黒星を喫した。

 0-1の後半33分、三田はペナルティーエリア付近のゴール中央で、相手クリアボールに反応。ふわりと浮いたボールの落ち際を左足で直接捉えた。鮮やかなライナーで同点に追いつき「トラップをしたら絶対に(ボールを)取られると思った。すごくうれしかった」。

 ゴール裏のサポーターは蜂の巣をつついたような大盛り上がりで、17年9月23日川崎フロンターレ戦から続くクラブ記録の連続試合得点を「18」に伸ばした。

 だが、後半36分にはDFチョン・ウヨン(28)が2度目の警告で退場。同43分には川崎FのFW小林に勝ち越しゴールを許し、悔しい敗戦となった。元ドイツ代表MFルーカス・ポドルスキ(32)は相次いだ微妙な判定に対して「アンラッキーだった。次の試合は僕たちがラッキーな判定になるように願っています」と落ち着いた口調で振り返った。

 次節は中3日で、5月2日のホーム東京戦に臨む。吉田孝行監督(41)は「今日のような気持ちで全員が臨めば、必ず勝ち点を拾える。(この日の試合で)納得いかないところはたくさんあるけれど、終わったこと。気持ちを切り替えることが大切」と言い聞かせるように前を向いた。