横浜FCのタバレス監督(61)は、FC町田ゼルビア戦に完封負けした後の会見で「トゥントゥントゥントゥントゥン」と口走りながら右手人さし指を左右に振りつつ「ほぼロングボールばかりの相手のサッカーに合わせて、開始1分で自分たちの集中力のなさから失点した」と敗戦を悔いた。

 この日は開始早々、右サイド深くに町田攻撃陣の進入を許すと、GKが弾いたシュートのこぼれ球を押し込まれて、あっさり先制を許した。MFレアンドロ・ドミンゲスが同7分にドリブルで攻め上がってシュートを放つも、枠を外すなど町田を1本上回る9本のシュートを放ちながら、決めきれなかった。

 タバレス監督は「後半、つなごうと言ったが、こじ開けることが出来なかった。2回ほど、うちにはチャンスがあった。1失点後、すぐに(DF北爪)健吾がえぐった。もう1つが(MF)野村(直輝)が運んでいってゴールに迫ったが、なかなかチャンスが作れなかった」と振り返った。そして「技術を使った試合にならなかった印象。いい試合が出来たと思ったが、我慢と経験が足りない。経験がある選手が、落ち着いてサイドからつないでやる必要はあったが…サイドの攻撃を指示したが、ロングボールを蹴ってくる相手にやられた」と失望感をにじませた。【村上幸将】