第14節の最注目カードは、4勝1分けと5戦負けなしの2位FC東京が、7勝3分けと10戦負けなしの3位北海道コンサドーレ札幌を13日にホームに迎え撃つ1戦だ。

 東京は札幌にリーグ戦で2連敗中だが、今季は長谷川健太新監督の元、高い位置でボールを奪い、そのまま一気に攻める「ファストブレイク」が徐々に浸透し好調を維持。2-0で勝った5日の川崎フロンターレ戦でも、球際の厳しい守備からの攻撃が光った。一方、札幌にとって味の素スタジアムは、17年10月の試合でFWジェイが2発決めて2-1で競り勝ち、15試合目でアウェー初勝利を挙げたゲンのいい会場でもある。5日のガンバ大阪戦でダイナミックなゴールを決めた、FW都倉賢の2戦連発なるか?

 東京と8差の勝ち点34と、いまだ“一人旅”を続ける首位サンフレッチェ広島は、12日にアウェーで7位ベガルタ仙台と対戦する。17年は1分け1敗と勝てていない“難敵”だが、かつて仙台でプレーし、今季13試合でJ1最少5失点の堅守を支えるGK林卓人がチームを勝利に導くことが出来るか?

 勝ち点13で並ぶ15位横浜F・マリノスと16位ガンバ大阪が12日に対戦する名門対決は、降格圏がちらつく状況から脱却したい両チームにとっては、決して負けられない1戦となりそうだ。横浜にとって、2分け1敗とホームで勝てていないというデータは気になるところだ。

 横浜とG大阪と勝ち点2差で降格圏17位に沈むサガン鳥栖は、13日にアウェーで12位浦和レッズと対戦する。6日に清水エスパルスに勝ち、8戦ぶりに勝利した中、戦う浦和とは17年は1勝1分けと分が良い一方、アウェーでは2分け1敗と勝ち切れていない。横浜とG大阪が直接対決する中、勝てば降格圏脱出の可能性もあるだけに負けられない。