アルビレックス新潟は連勝を逃した。モンテディオ山形と今季初のスコアレスドローだった。勝ち点1は手にしたが、順位は8位から9位に後退した。

 試合後、新潟のメンバーが落胆した様子を見せた。ピッチに倒れ込み、ひざをつく。第6節徳島戦以来のホーム2勝目を狙ったが、白星には届かなかった。シュートは6本。ゴール前でチャンスをつくるが、決められない。後半24分、MF戸嶋祥郎(22)のクロスに途中出場のFW矢野貴章(34)が合わせにいくが、シュートは打てず。同26分、MF加藤大(27)のコーナーキックをFWターレス(23)がシュートに行くがブロックに遭う。後半は10本のコーナーキックを獲得するなど、攻め込む場面は多かったが、ゴールマウスに収めることはできなかった。

 鈴木政一監督(63)は「ラストパス、シュートの精度を上げないと、点は取れない」と厳しい表情。この試合まで3試合連続得点中だったFW渡辺新太(22)は「最後の場面の質が大事。パッとしない試合」。守備は9試合ぶりの無失点だったが、攻撃は5試合ぶりに無得点。攻守がかみ合わなかった。