J3アスルクラロ沼津が3試合ぶりの白星を挙げた。YSCC横浜に1-0。前半40分にMF畑潤基(23)がヘディングで先制点。この1点を守りきった。今季、勝利した全8試合はすべて完封勝利。この日も必勝パターンで勝ち点3を積み上げた。吉田謙監督(48)は「全員が最後まで走り抜き、それを最後まで徹底できていたからです」と勝因を挙げた。

 復調を証明するには十分な1発だった。前半40分、味方の右クロスにMF畑が反応した。「いいボールだったので当てるだけでした」。ゴール中央から頭で合わせて先制点。ゴール後は、先月第1子が誕生したDF砂森和也(27)とMF沓掛勇太(26)を祝う「ゆりかごダンス」を披露し、チーム全員で喜びを分かち合った。

 前節C大阪23戦では、途中出場で7試合ぶりに得点した。生みの苦しみを味わった23歳は、自身初の2戦連発を記録し、「いつも守備陣が体を張って頑張ってくれているからです」と仲間に感謝した。

 この1点でチーム最多の今季通算6点。アウェーで福島と対する次戦に向けて、「3戦連発を狙いたいですが、まずは泥くさいプレーをしてチームに貢献したいです」。トンネルを抜け出したストライカーの言葉に、力強さが戻ってきた。【神谷亮磨】