プレナスなでしこリーグなどを運営する日本女子サッカーリーグは20日、都内でスペインのプロサッカーリーグ、ラ・リーガとの連携協定発表記者会見を行った。

 会見には日本女子サッカーリーグの馬渕明子理事長、ラ・リーガ・フェメニーナダイレクターのペドロ・マラビア氏、なでしこジャパンの高倉麻子監督らが出席した。今年は日本とスペインの外交樹立150周年で、日本女子サッカーリーグも創設30周年を迎える節目となっている。馬渕理事長は「記念すべき年にサッカーの発展に寄与できますこと、スペインリーグと提携ができたことを、うれしく思います」とあいさつした。

 今回の連携により、両国のトップから育成年代までの親善試合やトーナメント等の交流を行うほか、指導者らの知識や情報交換なども積極的に行っていくという。馬渕理事長はスペインの女子サッカーの近年の急速な発展に触れ「これは絶好のチャンス。選手は経験を日本に持って帰ってきてほしい」と話した。一方、ペドロ・マラビア氏は日本女子サッカーの印象について「レベルが高いと思っていますし、とてもリスペクトしています。W杯も優勝していますし、選手の質も高い」と称賛した。

 高倉監督は、ラ・リーガの男子チームの約75%が女子チームを持っている点にショックを受けたと切り出し「日本ももちろん育成もある程度の形をつくっていますけど、今、私は代表をみていますが、リーグと代表の発展は両輪だと思っているし、リーグの発展が全てだと思っています」と話した。年々、女子サッカー界の勢力図は変わってきているとも語り「スペインは(女子サッカーが)発展してきているし、自国のリーグが本気になった代表チームは発展していくなと思います。日本は11年に1度、世界一をとることができましたけど、苦労していかない限りはどんどん抜かれていく。それだけは防ぎたい」と気を引き締めていた。