V・ファーレン長崎の高木琢也監督(50)が、同郷の長崎出身で、サンフレッチェ広島でもともにプレーした日本代表の森保一新監督(49)に「負けられない。刺激を受けます」と言いつつ「サポートが出来れば」とエールを送った。

 2人は長崎県出身で、高木監督は国見高から大商大を経て1990年(平2)にJ1湘南ベルマーレの前身の日本サッカーリーグ・フジタに入団し、翌92年に広島の前身マツダに移籍した。一方、1歳年下の森保監督は長崎日大高から1987年(昭62)にマツダに入団しており、2人は98年に高木監督がヴェルディ川崎(現東京V)、森保監督が京都パープルサンガ(現京都サンガ)に移籍するまでチームメートだった。

 日本代表としても、93年10月28日にカタールで行われた94年ワールドカップ・米国大会予選・イラク戦に敗れた“ドーハの悲劇”をともに経験している。高木監督はベンチ入りしたものの出番はなかった一方、森保監督はフル出場した。

 高木監督は、監督会見後に報道陣に囲まれ、森保監督へのコメントを求められると「負けられないので…負けられないというか。森保がそういう大きな仕事をする中で、同じチームとか同郷の人間としても、刺激を受けますしね。少しでも、うまく選手を育てながら、我々としては良いサポートが出来れば」と協力を約束した。

 森保監督から就任後、電話があったかと聞かれると「いや…さすがに忙しいだろうなと思って。ちょっと、その前にも会っていたんで…たまたまですけど」と、電話はしていないものの直近、会っていたことを明かした。

 報道陣から「長崎で選手を鍛え、代表に送り出したいですか?」と聞かれると「それは、分からないですね。どうなんでしょうね。選手たちの結果次第だと思いますので」と言い、口元に笑みを浮かべた。【村上幸将】