ベガルタ仙台のDF板倉滉(21)が、今日28日のホーム・セレッソ大阪戦で「森保ジャパン」誕生の祝砲をぶち上げる。27日、仙台市紫山サッカー場で約2時間、セットプレーを中心に最終調整。ミニゲームでは主力組の3バックの左でプレーし、先発出場が濃厚となった。

 U-21(オリンピック)代表で主力として活躍する板倉にとって、森保一監督がオリンピック代表とフル代表の監督を兼任することは、願ってもないニュース。26日の森保ジャパンの正式発足を受け「(フル代表として)戦いたいという思いが強くなりました」と言い放った。高いモチベーションで挑んだこの日のミニゲームでは、同サイドのMF中野嘉大(25)とマークの受け渡しを確認するなど得意の攻撃参加を封印したが、本番ピッチで起爆させるつもりだ。

 板倉 嘉大(よしひろ)君がフリーでボールを持てていたので、後ろからサポートすることを心掛けた。前へ出て行く意識は常にあった。ボールを持ったらプレスに来る相手をどうやっていなすのか、左サイドで起点を作れば逆サイドも空いている。選択肢があって楽しみです。世代別の監督でもありチャンスだなと感じている。結果を出してしっかりアピールしたい。

 前節のアウェー鳥栖戦では、元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)を迎撃。DF平岡康裕(32)、大岩一貴(28)とともに世界レベルのアタッカーを抑え込み、クリーンシートの勝利を呼び込んだ。「まずは0で抑えて1点取ることにこだわりたい」。次世代代表DFが2戦連続完封勝利に導く。【下田雄一】