J2アルビレックス新潟に来季加入が内定している新潟U-18のMF本間至恩(17)とDF岡本将成(18)が6日、クラブハウスで会見を行い、熱い思いを話した。すでにトップチームに2種登録され、今季のルヴァン杯に出場。下部組織で育った2人が、トップチームに新しい血を注入する。

 あどけなさが残る17歳の本間が、笑顔で目元を細めた。しかし、口から突いて出るコメントは力強い。「ドリブルからのシュート、ラストパスが得意。観客をワクワクさせるプレーをしたい」。天性の才能を持つドリブラー。ボールを持てば強気に1対1を仕掛け、ドリブルの技術、アイデア、ひらめきは一級品だ。「早くチームで活躍して、海外でも活躍したい」。163センチの全身に夢が詰まっていた。

 岡本はリーグデビューを心待ちにしている。「早い段階の7月にトップ昇格を聞いた。驚いたけれど、これだけ早いということは、戦力として見られているのか、と思った。チームは難しい試合が続いている。勝利に貢献したい」。184センチのセンターバックは対人に強く、足も速い。長い縦パスで攻撃の起点にもなる。年末には本間と2人でドイツ・シュツットガルトに武者修行。「同じ年代の選手とはフィジカル、スピードで負けなかった」と自信を持っている。

 トップチームに2種登録されている2人は、ともにプロデビューを果たしている。本間は昨年5月31日に行われたルヴァン杯・グループリーグ第7節神戸戦で途中出場。16歳でプロのピッチを踏み締め、今季もルヴァン杯で4試合途中出場した。岡本も4月4日のルヴァン杯横浜戦で先発出場だ。現在、10勝1分け1敗で首位を走るプリンスリーグ北信越では、第12節終了時点で本間が7得点、岡本も4得点と得点能力は高い。2人の資質を高評価する鈴木政一監督(63)は「高いレベルを経験した方がいい。U-18と調整を図りたい」とチームの練習に合流させたい意向だった。【涌井幹雄】

 ◆本間至恩(ほんま・しおん)2000年(平12)8月9日生まれ。新潟県出身。朝日SC-新潟U-15-新潟U-18。開志学園3年。ポジションMF。U-15日本代表、U-16日本代表候補。163センチ、54キロ。

 ◆岡本将成(おかもと・しょうせい)2000年(平12)4月7日生まれ。富山県出身。TOHRI SC-新潟U-15-新潟U-18。開志学園3年。ポジションはDF。U-15日本代表、U-16日本代表候補。184センチ、79キロ。