清水エスパルスは今季2度目の3連敗となった。

 アウェーでセレッソ大阪に1-3。1点を追う前半40分にFWクリスラン(26)が同点ゴールを挙げるも、後半に2失点した。混戦のリーグで清水は11位。前節と順位は変わらないが、下位との勝ち点は詰まっており、J1残留も安心できない状況だ。

 清水が立て続けにチャンスを作った。前半9分、ゴール前の浮き球をFWクリスランが頭で落とし、FW北川航也(22)が左足シュート。得点には至らなかったが、さらに攻め立てた。同21分には、MF石毛秀樹(23)がエリア内で右足シュート。直後の右CKからFWクリスランがクロスバー直撃のヘディングでゴールを脅かした。

 再三の決定機を逃し、同37分にはクロスから先制点を献上した。それでも、攻撃のリズムは狂わなかった。同40分、FWクリスランがスルーパスに抜け出すと、左足でゴール左隅に流し込んで同点。脳振とうで欠場となったFWドウグラス(30)の代役出場となったが、ストライカーとしての意地を見せた。この日は4試合ぶりの先発復帰戦で、前日は「自分にとってのチャンスをつかみたい」と話していた。その意気込み通り、結果を出した。

 しかし、この奮起も勝利に結びつかなかった。1-1で迎えた後半19分、細かいパスワークで中央を崩され、追加点を献上した。同23分には、CKから3失点目を喫した。ハーフタイムにヤン・ヨンソン監督(58)は「落ち着いて自分たちの仕事をしよう」と指示したが、立て続けにゴールを奪われた。チームは7月のリーグ再開後に3連勝を飾った。だが、そこから3連敗。下位チームとの勝ち点差も徐々に縮まってきており、これ以上の敗戦は許されない状況になった。【神谷亮磨】