セレッソ大阪が執念でドローに持ち込んだ。後半42分にミスから湘南ベルマーレに先制を許す。しかしロスタイムに入った後半49分、ラストプレーのCK。攻め上がったGKキム・ジンヒョン(31)が放ったシュートのはね返りをMFソウザが左足で決めた。「(最後の場面は)だれも覚えていない。突然、ボールが来て目をつぶってシュートを打ったよ」。負けを消す大きな一撃だった。

シュート21本と圧倒的に攻めた。しかし、開始早々にエースFWを襲ったアクシデントが大きく影響した。日本代表合宿中に右足中指を骨折したFW杉本健勇(25)が復帰。だが開始わずか30秒、湘南DF山根視来(24)と接触して右肩付近を負傷。杉本は4年前に同じ箇所を脱臼している。MF清武弘嗣(28)は「健勇が一番悔しかったと思う」。その悔しさを引き継いだチーム全員が一丸となり、勝ち点1をつかみ取った。