ベガルタ仙台が、両ウイングバックの揺さぶりから勝ち点3奪取を狙う。チームは28日、仙台市紫山サッカー場で今日29日のアウェー横浜F・マリノス戦へ向け最終調整を行った。非公開のため布陣などは不明だが、前節同様に右WBに蜂須賀孝治(28)、左WBにMF関口訓充(32)のスタメン出場が濃厚だ。立ち上がりからハイラインを敷く相手に押し込まれる時間帯が続くことが予想されるが、ボールを奪ってからの素早い左右の展開に活路を見いだす。

関口 ボールを奪った後にワイドの空いたスペースに飛び出せればチャンスになる。みんなで連動してダイレクトプレーだったり、フリックだったり大胆さを出して、スムーズにボールが回るように仕掛けたい。相手が前から来たとき、後ろに重心を置きすぎるとしんどくなる。余裕を持って相手にボールを握らせているという感覚で戦いたい。

今季ここまで4ゴール5アシストと、攻撃の要となっている蜂須賀も自信を示す。

蜂須賀 相手の最終ラインは4枚が中に閉めてくるので、ワイドのスペースが空きやすい。サイドに振りながらやれば、僕や関さんがフリーになれる。2-8で負けた相手なので気を引き締めて戦いたい。敗因は先制点を与えたこと。しっかり我慢して戦えれば。

横浜にとって仙台は、今季J1に在籍するチームの中で、通算21試合7勝8分け6敗と最も勝率が低い相手(33・3%)となる。それでも、7月のホーム戦ではクラブワーストの8失点を喫する屈辱を味わった。因縁の相手を、両翼から切り刻む。【下田雄一】