県西部を中心に被害をもたらした台風24号の影響は、ジュビロ磐田の調整にも及んでいた。3日、磐田大久保グラウンドで名波浩監督(45)らが明かした。

9月30日のリーグ湘南ベルマーレ戦は中止、翌10月1日に予定していたJ3アスルクラロ沼津との練習試合も中止になった。クラブハウスが停電、断水で練習もできなかったからだった。名波監督の自宅も同様で、3日午後3時からの練習前の時点でも復旧していなかった。DF小川大貴(26)は、約20キロの水を担いでマンションの上層階まで8往復。対応に追われた選手もいた。

この状況下で、7日に清水エスパルスとの静岡ダービーを迎えるが、指揮官は「被害を受けた方に元気と勇気を与えるような90分にしたい」。J1残留争いの中でも負けられない一戦になり、「清水から3ポイントを取れば、それ以上の価値がある」と話した。【前田和哉】