北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(36)がなつかしのスタジアムで、勝利を奪う。今日24日、ヤマハスタジアムで13位ジュビロ磐田と対戦する。15、16年の2シーズンを過ごした古巣ホームでは、昨季の札幌加入後初めての試合出場となる。Jリーグでのキャリアをスタートさせた地。23日、静岡県内での前日練習ではセットプレーを中心に確認し、調整を終えると「ジュビロにはいい思い出があるから、戻るのは楽しみ。だけど、ピッチの上では友達ではない。勝ちに来た」と、気を引き締めた。

前節浦和レッズ戦は累積警告のため出場できなかった。敗戦を見守ることしかできず、悔しさが募った。だからこそ、2戦ぶりの試合に気合も十分。「いつも通りゴールを決める自信はある。一番はチームが勝つことだけど」と、あと2点で達成する4年連続の2ケタ得点への期待も背負い、最前線で攻め抜く覚悟だ。

初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への夢をつなぐ勝利をつかみ取る。今節で敗れれば、他クラブの結果次第でACL出場圏内3位入りの可能性が消滅する。目指すのはもちろん勝ち点3のみ。「残り2試合勝たなきゃ。チームで勝ちたい」と、連勝での逆転を誓った。

今季は磐田時代の16年に並ぶ22試合に出場。あと1試合でJ1自己最多出場となる。現在4位と躍進した今季の札幌を、開幕からリードし続けた36歳のストライカーにとって、特別な一戦となる。【保坂果那】