鹿島アントラーズは引いた浦和レッズを崩すことができず、セットプレーからの1点に泣いた。

この日はDF内田篤人が2カ月ぶりに先発復帰した。前半19分、内田は右サイド深い位置からのクロスで決定機を演出したが、走り込んだMF西大伍のヘディングは上に外れた。前半25分にはロングスローから決定機を演出したが、こちらも得点には結びつかなかった。

すると前半27分、浦和MF柏木陽介の右CKから、ファーサイドにいたDFマウリシオに頭で決められ先制点を許した。鹿島は次第にパスが途切れ始め、そのまま前半を折り返した。

後半も、守りに入った浦和を崩しきれなかった。アディショナルタイムには、FWセルジーニョのシュートに詰めていたMF土居聖真が触れば1点という決定機を迎えたが、相手DFにクリアされ試合終了。決勝進出はならなかった。

鹿島はこれで2試合連続無得点。内田は「誰が見ても俺たちのほうがいいサッカーをしていた。セットプレーで1点取って勝つというのはオズワルドらしい」と、トーナメントの戦い方を熟知したかつての師でもある敵将に敬意を表した。

「FK、セットプレーは準備したつもりだったけど、いいボールが入ってきた。うちのヘディングがうまい選手のところでやられるのはしょうがない。いいときに決められないところがね」と話し、決定力不足の改善を掲げた。