セレッソ大阪を今季限りで退団するDF茂庭照幸(37)とDF酒本憲幸(34)が8日、大阪市内でラストマッチに臨んだ。

関西ステップアップリーグで関西学生選抜と対戦。84分間プレーし、それぞれPKで1得点ずつ。会場には800人以上のサポーターが駆けつけ、2人を応援する横断幕も掲げられた。

2人が途中交代でピッチから去る時には、ベンチのスタッフやオフにもかかわらず見送りに来た選手らが一列に並び、1人ずつ握手で感謝を伝える“サプライズ”を演出。16年間C大阪一筋の酒本は「ありがたい。うれしかった。いろんなことが思い返しながら、かみしめながら、自分でも整理がつかない感情だった中でサプライズしてもらった。家に帰って浸りたい」と喜んだ。

最後は茂庭の背番号「3」と酒本の背番号「20」にちなんで、それぞれ3回と20回胴上げ。サポーターとも別れを告げた茂庭は「たくさん来てくれて、なかなか愛されてんな、と思った(笑い)。もうちょっとサッカーを続けたい。次は監督かコーチだと思うので、ライセンス取って戻ってきます。ハネ(鹿島の羽田憲司コーチ)より先にやりたいな!」と話した。

試合は2人の得点もあり3-0で勝利。試合後は2人を慕うFW柿谷が試合を止めてサプライズ演出したことに対して、学生選抜の控室まで謝罪と感謝を伝えに訪れていた。