J1ベガルタ仙台のMF蜂須賀孝治(28)が「アシスト倍増計画」をスタートさせた。糸満市西崎陸上競技場で19日、両サイドのクロスからのシュート練習を重点的に行った。

新加入のMF飯尾竜太朗(27)、MF道渕諒平(24)とともに右サイドに入り、切り返して左足インスイング(ゴールに近づく軌道)でアシストを決めるなどストロングポイントをアピール。昨季2得点を演出した左足クロスにさらなる磨きを掛ける。

昨季は右ウイングバックに定着し4ゴール5アシストと活躍。今季は身長192センチのFW長沢駿(30)が前線のターゲットとして新たに加わり、得点力アップに期待が掛かる。蜂須賀は「左足クロスは自分の武器でもあるのでどんどん蹴っていきたい。昨年はファーサイドに上げるシーンが多かったけど、少し内側に角度をつけてゴールに向かう軌道を狙いたい。長沢さんがいるとクロスを上げやすいので」と好感触を口にした。

道渕、飯尾もそれぞれヘディングシュートをアシストするなど、負けじと精度の高さをアピールした。渡辺晋監督(45)は「ハチ(蜂須賀)は昨季もインスイングで好機をつくるシーンが多かったのでトライしてくれていた。道渕、飯尾も武器を見せてくれた」と、右サイドの活性化に目を細めた。蜂須賀は「どこのポジションも横一線からのスタートだし、キャンプならではの緊張感がある。こういう気持ちを継続していければ」。開幕まで残り35日。得点源の左足を万全に仕上げていく。【下田雄一】