ジュビロ磐田MFムサエフ(30)が、「再起」を誓う加入3季目に向けてキャンプインした。

26日、ウズベキスタン代表として臨んだアジア杯を終え来日。鹿児島合宿2日目のチームに合流した。ランニングなど軽めのメニューで汗を流すと「まず、けがをしない。その上で最低でも4点は取りたい」。推進力が持ち味の守備的MFは、移籍1年目に記録したゴール数を最低限のノルマに設定した。

昨季は、第3節のホーム東京戦で幸先よく自身1号をマークした。しかし、3月に行われたモロッコ代表との親善試合で右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。復帰まで「手術後約6カ月」の大けがを負い、長期離脱を余儀なくされた。

雪辱を胸にリハビリに専念し、昨季終盤に戦列に戻った。アジア杯でも1次リーグ2試合に出場。先発した日本代表戦では、先制点の起点となった。「大けががあった中で、代表として大きな大会に出られたことは良かった。まだ100%ではないけど、良くなっている」。コンディションや試合勘も徐々に回復し、完全復活も視野に入る。

チームは29日に、キャンプ初実戦となる東海大熊本との練習試合を行う。ウズベキスタン代表に招集された昨年12月中旬から、オフは計7日。ハードな日程が続いているが「もちろん、出るつもりでいる」と出場に意欲を見せる。2月23日の開幕戦まで、残り約1カ月。万全の状態を整えるべく、休まず調整にまい進する。【前田和哉】