J1清水エスパルスMF滝裕太(19)が、今季初実戦で躍動した。29日、静岡市内で静岡産大と練習試合(30分×3本)を行い、6-0で快勝。2トップの1人として先発した滝は、1本目に2得点。「高校生以来」というFWでの出場で結果を残し、開幕スタメンに向けて猛アピールした。

十分すぎる活躍だった。滝は1本目の4分、新加入DFエウシーニョ(29)からのパスに抜け出し、右足で先制点。「いいボールがきたので決めるだけでした」。チームの今季1号を挙げると、勢いづいた。同29分はFW鄭大世(34)からのパスを受け、ループシュートで追加点。相手GKをあざ笑うかのような軌道で流し込み「GKが前に出ていたのは分かっていました」とほくそ笑んだ。

プロ1年目の昨季はリーグ戦での出番はなかったが、課題だったフィジカル面を強化。1年間筋トレなどで体重を6キロ増やした。今季の目標はスタメン定着と5月に控えるU-20(20歳以下)W杯(ポーランド)の出場だ。「そのためにはチームで結果を残すことが大事。まずは開幕スタメンを目指します」。ユース出身で2年目のホープは、浮かれずにアピールを続ける。【神谷亮磨】