J2柏レイソルの日本代表MF伊東純也(25)が、ベルギー1部ゲンクに期限付き移籍することが1日までに分かった。期間は1年半で完全移籍のオプション付き。すでに契約書へのサインも終えており、2日にも両クラブから発表される。

アジア杯を終え、伊東が柏から欧州へと羽ばたく。ゲンクは速さと得点力を兼ね備えた伊東に昨年から注目し、調査を進めていた。柏に正式オファーが届いたのは年明けのアジア杯開幕後で、交渉はベルギーリーグの移籍期間最終日の1月31日までもつれ込んだが、滑り込みでの合意にこぎつけた。伊東には昨夏にも正式オファーしていたドイツのデュッセルドルフや、地元メディアで獲得が報じられたポルトガルのポルティモネンセら国内外の複数クラブが興味を示していたが、現在リーグ首位を走り、来年の欧州CL出場も見込め、かつて鈴木隆行氏が所属したゲンクが争奪戦を制する形となった。

伊東はアジア杯後に1度帰国し、すぐに現地へと向かう予定。これまでも「海外(移籍)に興味のない選手なんているんですか」と話すなど、いつかはと夢見てきた舞台。森保ジャパンにも定着してきた快足ドリブラーが海を渡る。

◆伊東純也(いとう・じゅんや)1993年(平5)3月9日、神奈川県生まれ。逗葉高-神奈川大。大学3年時に関東大学2部の得点王、4年時にアシスト王。15年に甲府に加入し、1年目からリーグ戦30試合4得点でJ1残留に貢献。同オフに柏へ完全移籍した。17年に日本代表デビュー。176センチ、68キロ。