ジュビロ磐田のルクセンブルク代表FWロドリゲス(23)が、開幕スタメンに向けてアピールに成功した。鹿児島キャンプ15日目の8日、指宿市内でJ1広島と練習試合(45分×4本)を行い、1得点。1本目の27分に中央でボールを受けると、巧みなフェイントで相手を揺さぶり、右足の強烈ミドルでネットを揺らした。

今季は練習試合で6戦4得点。6日の清水との練習試合に続き、2試合連続ゴールを挙げ「個人として意味のあるゴールになった」と胸を張った。試合を重ねる度に持ち味を発揮している助っ人は、ピッチ外でも努力を惜しまない。もともとポルトガル語や英語、ドイツ語など、6カ国語を話すが、現在は日本語を猛勉強中。日本食にも興味を持ち、キャンプ中には恵方巻きを食べて「すごくおいしかったよ」と陽気に笑った。

ピッチ内外での積極的な姿勢が好結果につながっている。名波浩監督(46)も「もっとやれる」と、さらなる奮起に期待。約2週間後に迫った松本との開幕戦でJリーグデビューする可能性は高い。ロドリゲスは「自分の力を思う存分見せられるように、いい準備をしたい」と決意を示した。【神谷亮磨】

◆ジェルソン・ロドリゲス(Gerson Rodrigues) 1995年6月20日、ポルトガル生まれ。10歳でルクセンブルクに移住。13年のプロ入りから17年まで同国の4クラブでプレー。その後はオランダのSCテルスター、モルドバのFCシェリフ・ティラスポリを経て、今季磐田に加入。ルクセンブルク代表で国際Aマッチ14試合出場。182センチ、81キロ。