モンテディオ山形が0-2で岐阜に敗れ開幕黒星スタートとなった。

0-0で折り返すと、後半8分に右サイドからマイナスのセンタリングに反応した岐阜MF風間宏矢(25)に、フリーで決められ先制された。27分にもスルーパスから再び風間にダイレクトで決められた。右のMF三鬼海(25)、左のMF山田拓巳(29)が果敢にサイドからクロスを供給し、相手の10本を上回る13本のシュートを放ちながら、決定力を欠いた。

完封負けも、キャンプから目指してきた両サイドをワイドに使った攻撃で、再三チャンスを作った。新戦力のFW井出遥也(24)もシャドーとして積極的にスペースに飛び出し攻撃を仕掛けたが、ゴールをこじ開けることはできなかった。木山隆之監督(47)は「外の優位性を保ちシュートまでいけた。あとはセカンドボールへの強度が足りなかった」と反省の中にも手応えをにじませた。

1月15日のキャンプインから1カ月以上地元を離れたまま開幕を迎えた。今後も千葉でキャンプを張りながら横浜FC、町田とアウェーでの試合が続く。井出は「自分たちがやろうとしてきた形も出せていた。ミスが絡んだ失点は改善できる。手応えはあります」と話した。山田主将は「自分たちのいい時間に決められなかった。自信を失う必要はない」と11月末まで続く長いシーズンを見据え、前を向いた。【野上伸悟】