J2アルビレックス新潟は2月28日、次節アウェー千葉戦に向けてクラブハウスで練習した。MF戸嶋祥郎(23)は、11対11のゲーム形式で先発が想定されるグループに入り、1ゴールを決めた。開幕戦のアウェー京都戦(0-0)は右サイドハーフで先発。今季の目標を「20得点に絡む」に置いているだけに、次節は持ち前の運動量で得点劇に顔を出す。

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MF戸嶋が、DF大武峻(26)の浮き球スルーパスに反応した。ディフェンスを抜き去りながら右足を伸ばしてトラップ。そのままシュートを決めた。ピッチの約3分の2のスペースで繰り広げたゲーム形式のトレーニングだった。「動きだしの速さ。仕留め切るところ。こんなプレーの回数を増やして、決めたい」と、次節に意気込んだ。

今季の目標は「20ゴールに絡む」。戸嶋は「10得点、10アシストでも、何でもいい。20ゴールに絡めば自分の価値も上がるし、チームも優勝に近づく」と言う。ルーキーイヤーの昨季は第6節徳島戦でJデビュー。豊富な運動量を駆使する中盤で欠かせないプレーヤーになった。「コンディションはいい。それを結果で、プレーの質で示したい」。前節の走行距離、スプリント回数は「昨季よりいい値が出ている」と手応えを感じていた。

持ち前のスタミナは、守備にも惜しみなく使うつもりだ。「相手を引き込んでブロックを崩さずに奪う、という意識はできている」。次節千葉戦でも、守備から攻撃に切り替わる瞬間の起点になる構え。「20得点に絡む目標は、2試合で1得点に絡むペースだから、次は得点に絡みたい。こだわってプレーする」。チームの今季初勝利へ、初得点へ。戸嶋がピッチを激走する。