東京MF久保建英(17)が、自然体で平成最後の一戦に臨む。28日のホーム松本戦が節目の試合となる。

26日、東京・小平市内での練習後、改元について「サッカーとは関係がないと思うので、目の前の試合に集中したい」。いつもと変わらない姿勢でピッチに立つ思いを口にした。

元号は日本だけのもの。「変わるといっても日本だけの話ではありますし」。こう話す久保の言葉通り、海外挑戦が当たり前となった現在のサッカー界で勝負する選手があまり強く意識しないのもうなずける。特に久保はスペインの名門バルセロナ育ち。元号に関係なく、常に高みを目指してピッチに立つ。意識はそこに集約されている。

とはいえ、令和の日本サッカー界を担う存在としての期待は大きい。リーグ戦開幕から現在8戦負けなしで首位を走るチームの原動力となっている。「このまま負けなしでいって、いつしか、大半の人が『東京が勝つだろう』と予想するようなチームになっていきたい」。元号をまたぎ、東京が常勝軍団になることが目標の1つ。目の違和感も消え、2試合ぶりのリーグ復帰戦となる松本戦で再び存在感を示し、無敗記録を伸ばして新時代を迎える。

【岡崎悠利】