湘南ベルマーレは若手とベテランそれぞれの活躍で“平成最後”の公式戦を白星で飾った。

後半14分に大卒1年目FW大橋祐希(22)のリーグ戦初ゴールで先制すると、44分には先制直後に負傷した大橋に代わって出場したチーム最年長のMF梅崎司(32)が追加点を挙げて突き放した。

チームは3月31日の第5節清水エスパルス戦以来、勝利がなく、ここ5試合でカップ戦含め1分け4敗と苦しんでいた。梅崎は「チームとしてなかなか勝てない試合が続いた中で、ゴールがとれていないというのは前の(選手の)責任もすごくありました。今日スタメンで出られなかった悔しさも含めて、勝利に結びつけるという思いがあったので、その気持ちの表れがああいう風になったのかなと思います」と振り返った。

プロ1年目の大橋とのアベック弾については「新たな選手が色を変えてくれるプレーをみせるべきだと思うし、それがあるからこそチームはどんどん強くなっていく。僕と大橋の2人が点をとれたのは好材料かなと思います」と話した。

試合では後半途中からFWフェルナンド・トーレス(35)やFWビクトル・イバルボ(28)を投入した鳥栖に攻め込まれる場面もあったが、最後まで体を張って押し返した。3バックの一角を担ったU-22日本代表DF杉岡大暉(20)は「怖がらずに下がらないこと、奪っても蹴らずにつなぐことを意思統一できていた。それが得点にもつながったと思う」と胸を張った。初めて同じピッチで対戦したトーレスらについてはうまさを感じたことも明かし「やっぱりベースが強いですし、クエンカ選手は逆をとるのがうまいなと思いました。そういうレベルの高さも感じましたけど、チームとしてしっかり抑え切れたと思います」と話した。