川崎フロンターレMF大島僚太の豪快ミドルで10年ぶりの5連勝をたぐり寄せた。

2点リードの後半35分、中央でボールを受け、右足をコンパクトに振った。約20メートルの位置からゴール右隅に突き刺し、ダメ押しの3点目。昨年に続き、地元静岡で今季初得点を挙げ「相性がいいですね。よかったです」と照れ笑いした。

高校時代まで静岡で過ごした大島にとって普段以上に気持ちが入る一戦だった。「家族が見にきていたので」。スタンドでは両親も観戦。母の日と重なった凱旋(がいせん)試合を自らのゴールで花を添えた。チームは尻上がりに調子を上げて5連勝。今季加入のブラジル人FWレアンドロ・ダミアンにも8戦ぶりのゴールが生まれるなど、明るい材料も多い。次戦は2位名古屋との上位直接対決。大島は「反省もあるので、もっと突き詰めたい」と表情を引き締めた。