新生浦和レッズが王者川崎フロンターレにロスタイムのラスト1プレーで追いつき、連敗を4でストップした。川崎Fは引き分けに終わったが10試合連続不敗となった。

キックオフ前は川崎Fのホームタウンである川崎市多摩区で起きた無差別死傷事件の犠牲者へ黙とうをささげた。浦和は指揮官が、オリベイラ前監督から大槻毅新監督に交代したばかり。大槻監督はオールバックのヘアに白半袖の「新組長スタイル」で登場。前節サンフレッェ広島戦から先発を5人入れ替え、大卒1年目のDF岩武克弥(22)を抜てきするなど若手起用に転じた。

試合が動いたのは後半9分。川崎Fは左サイドを崩したDF登里享平(28)のグラウンダーのクロスをFWレアンドロ・ダミアン(29)がファーサイドで右足で合わせて先制した。浦和はエースFW興梠慎三(32)が後半24分に負傷退場。だが後半ロスタイムのラスト1プレーのコーナーキックから、途中出場のDF森脇良太が値千金の同点弾を決め、大槻毅新監督に勝ち点1をプレゼントした。